【今月のコメント】 Vol 2.活性酸素 |
【意味】 フリーラジカルと呼ばれている。フリーとは遊離、ラジカルとは過激なという意味で身勝手な 暴れ者というような意味である。 通常原子は原子核とその周囲を飛びまわる電子からできている。その電子はふつう一 つの軌道を二つの電子でバランスをとりながらまわっているのだが、ときにはペアを組む 相棒のない孤独な電子が現れてしまうことがある。これがフリーラジカルである。 フリーラジカルは不安定な状態であるため他の原子から電子を奪い安定する。 その電子を奪われた原子は更にフリーラジカルになってしまう。(連鎖反応) 【人体においての発生のメカニズム】 おおざっぱに説明すると、食べ物がエネルギーに変わるときに電子を一つ放出する。 この放出された電子を奪い取った酸素はもともとペアを組んでいて安定していたにもかか わらず、よけいに電子をかかえこんでしまったためにフリーラジカルになってしまう。 物を燃やすとエネルギーが発生する。燃えるときには酸素が必要である。 体の中でも同様で、食べ物をエネルギーに変えるときに発生するのだから、活性酸素は 人が生きているかぎり宿命的に発生してしまう。 人は呼吸によって酸素をとりいれて活動しているが、この酸素の2%前後は、体内で 活性酸素に変わるといわれている。 この活性酸素は細胞を次から次ぎへと酸化し、つまり、”サビ”させていき、さまざまな 病気や老化をもたらし、人を痛めつけてしまうのである。 ・除草剤はフリーラジカルを発生させて、草を枯らしてしまうものです。 ・高濃度の酸素の中ではラットは一週間程度しか生きられません。 |
次回は”活性酸素は健康を守るためにも働く”についてコメントします。 |